だんだんと天気が下り坂な一日でした。
雨が降っている割に日中は気温が
そんなに下がらず割とよかったのですが、
夕方を過ぎるとだんだんと寒くなってきています。
そんな本日は事務仕事をして終わりました。
なのでこちらのブログに書くことが
あまり・・・というか無かったので、
どうしようかなと思っていたのですが、
読みかけの本を読み進めていこうと思い立ちまして
読んでおりました。
この本は今まで読んでいた他のものより
結構中身が濃くって、ちょくちょくメモ的なものを
アップしておかないと覚えきれないのでした。
(お恥ずかしい・・・(汗))
そこで本日はおもに乳幼児(とその子が
離乳していない場合その子の母親も)が
食物アレルギーの判定テストを受ける
前段階での注意点・診断手順・判定テストの紹介・
判定テスト中に気を付けるべきことを書いてある
部分からメモ的なものを羅列していきます。
医師が熟練していればほとんど判断可能なのが
詳しい問診においてです。
ですのでそのために
1. 症状の起こり方
何を食べて起こったのか、(料理の形態も聞かれます)
どのくらいの量食べたのかと反応が起こるまでの時間、
どのような症状が出たのか、また同じ疑わしい食品を
食べた時に症状が出るのかどうか、また食後に運動
したときのみ出るなどの条件があるのかどうか、
最後に症状が出た時期はいつか(6年ほど前でも
さかのぼって聞かれることも)
2. 赤ちゃんの場合離乳の進み具合と
摂取したことのある食品(卒乳していない場合
お母さんが食べたもので気になる食品も)
3. アレルギーのある家族がいるかどうか
アレルギー体質があるかどうかを知るために
親兄弟・祖父母・おじおばまで調べるそうです。
この場合のアレルギーとは気管支ぜんそく・
アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・
花粉症も含めて聞かれます。
4. 室内にペットがいるかどうか、
受動喫煙があるかどうかも尋ねられるそうです。
この時のお宅とは自宅以外によく行く例えば
祖父母の家や親戚の家・知人の家をも指します。
というのも乳児湿疹の原因が室内犬や猫など
ペットのふけであったりする場合も多いためです。
そしてこういった乳児湿疹は食物アレルギーによる
アトピー性皮膚炎が起こる時期と重なるため
その可能性を除外するためであります。
問診の際に非常に有用なのが食物日誌です。
(母子手帳も同様に重要であります。)
これはアレルギーをおこしている子供の摂取した
全ての食品を時間と症状を並列して記録していきます。
卒乳していない場合には母親の食べたものの記録も
並列して記録する必要があります。
生活記録やお天気のことも合わせて記録しておくと
食物アレルギー以外の原因を見つけるのにも
役立ちます。
母親が摂った食事のために母乳中のアレルゲンが
赤ちゃんに実際に症状を起こすまでには、
一日以上かかることもあるので、
こういった日誌の記録が思い込みやアレルゲンの
特定に非常に役立つそうです。
アトピー性皮膚炎ではその原因が
食物のアレルゲンによるものかどうかを
見極めていき対処しなくてはなりません。
例えば適切なスキンケア(一日一回は
普通の石鹸で洗ってあげること。またその際に
よくシャワーで石鹸成分を洗い流すこと。
特に夏場には一日5~6回程ぬるめのシャワーのみで
汗を洗い流してあげること)などです。
これは皮膚炎の症状の軽快に重要なことです。
1.スキンケアの際の石鹸・洗濯洗剤・柔軟剤の使用について
アトピー性皮膚炎用の石鹸というものもありますが、
普通の固形石鹸が無難です。こういった特別な
石鹸類を用いることで反って症状の悪化を見ることが
しばしばあるそうです。
洗濯洗剤も冬場には水温が下がるために
すすぎ残りが出がちになりますので
そういったことに気を付けるのも一つの対策になります。
通常のお洗濯・脱水をした後直接肌に触れる物のみを
取り出し一枚ずつぬるま湯でよくすすぐと
症状がよくなる場合もしばしばあるそうです。
それから赤ちゃん用の洗濯洗剤や柔軟剤の類も
しばしば症状を引き起こしている場合があるので、
普通のものを用いるか、柔軟剤は基本的に不要である
そうです。
2. 通常は赤ちゃんの健康な肌はしっとりしています。
ですので保湿剤などは不要な場合が多いのです。
保湿剤と汗とが反応してお肌がかぶれているのは
よくあることのようです。ですので特に汗が出る夏場は
こういった保湿のためのクリーム・ローションは
ほとんど不要です。
そして冬場には着せすぎのために汗をかいてしまい
湿疹ができてしまっている場合がほとんどだそうです。
特に寝相が悪いからと色々着せるのはかえって逆効果だと
いう事になるそうです。
3. 砂場で遊ぶときにも注意が必要です。
砂かぶれという砂遊びをやめて一週間ほどで
よくなるかぶれにあたるときは
砂遊びを禁止するのではなく、対策を立てることが
大切になります。
例えば砂遊びの時には長ズボンをはかせるとか、
砂遊びの後はすぐにシャワーで洗い流して
きれいにしてあげるなどです。
4. 薬用せっけんや消毒用アルコールも
小さい子供には刺激が強すぎてかえって
皮膚炎を起こすことになったり、アトピー性皮膚炎を
悪化させることにつながります。
感染症の時以外は殺菌剤は不要であるそうです。
普通の石鹸でよく洗い流水で石鹸成分をよく洗い流して、
ひどい場合にはステロイドを一時期塗るだけで
その場合の皮膚炎は良くなるそうです。
5. 食物アレルギー以外に症状を悪化させるアレルギーに
ダニやペットのふけが原因の物、
(中学生以上に多い)スギ花粉などによる顔や首などに
限定される湿疹で、花粉のシーズンしか症状が出ない
し、アレルギー性結膜炎・鼻炎を伴わない場合
もありますのでこういったものが悪さをしていないかどうかも
気を付ける必要があります。
上記のような点に注意をしていても、薬効が切れると
症状がぶり返してくる皮膚炎には、食物アレルギーである
可能性が考えられますので特に赤ちゃんであれば
できるだけ早めにアレルギー専門医に診てもらうことが
重要となります。
その際専門医の元で行われる試験は大きく
2種類に分かれます。
免疫学的検査と除去検査・経口負荷検査です
更に免疫学的検査は体への直接の検査(皮膚検査)
と試験管内でできる少量の血液を用いた検査に
分かれます。
①血液を用いた検査-貧血の有無、末梢血中の
好酸球が増加していないかどうかを調べます。
-アレルギー体質の有無を調べるために
血清総IgE値を測ります。この値の高さが
アトピー素因の強さを示しますが、高いからと言って
必ずしも症状が強く出るという意味ではないそうです。
あくまでも参考に見るというものだそうです。
-食物アレルゲンを突き止めるために
イムノキャップ法による測定が行われます。
この方法による測定が最も現在
信用できるデータがそろっているとのことです。
さらにイムノキャップ法で使ったアレルゲンで
生体内で本当に特異的IgE抗体を介した
反応が起こるかどうかを調べるのに
ヒスタミン遊離試験があります。
ヒスタミン遊離試験では少量の血液を
用いて試験管内で特異的IgE抗体を
抗原と反応させるという体の中で起きることと
最も近い臨床検査であります。
危険性がないので、重篤な食物アレルギーを持つ
患者さん向けの食物除去解除のために、
経口負荷試験を行う時期を決めるために
非常に有用な検査となっています。
注意点は抗ヒスタミン薬や抗ヒスタミン作用を持つ
薬などを3日間は摂取しないようにすることです。
またアナフィラキシーショックを起こした場合は
その時から一か月以上の期間を設けてから
行わないと、逆陰性になってしまいますので
注意が必要です。
②皮膚検査-食物アレルギーの場合その危険性から
皮内検査は禁忌とされていて代わりに皮膚検査を行います。
プリックテストまたはスクラッチテストがあります。
この検査では遅延型反応を見るためにも
48時間後くらいの経過まで見るそうです。
生後半年までの赤ちゃんで卵アレルギーを
持っている場合は、イムノキャップ法で陰性となっても
皮膚テストで即時型反応が陽性または
6時間後に判定する遅発型反応で陽性になる
場合があります。
-抗原性を失いやすい野菜・果物のエキスを用いた
ものや市販のエキスがないものにはプリックプリックテスト
を行います。プリック針を抗原に刺してその針を用いて
プリックテストをするというものです。
ですがプリックテストでも重篤なアナフィラキシーショックを
起こすこともあるので、救急体制を備えて検査を行っています。
食物除去・経口負荷試験―問診と免疫学的検査から
割り出した疑わしい食物アレルゲンとなる食品を
2週間に限り完全に除去して、症状が見られないか
どうかを見ます。
授乳中のお母さんも2週間に限り完全に除去する
必要があります。
(小麦アレルギーでもお醤油中の小麦成分は
通常なら無視できるので使用可能です。)
インスタントの調味料もやめてお出汁も昆布と
鰹節から引きましょう。この時コンソメに使われる
卵白にも注意が必要です。
- 原因を確定するために行うのが経口負荷試験です。
食物除去していたアレルゲンとなりうる食品を
再び微量摂取してアレルギー症状が出るかどうかを見ます。
しかし最近は卵・牛乳などの一部の抗原による
IgE抗体を介した反応に対してはイムノキャップ法
をうまく用いてデータを見ることで経口負荷試験の
危険性をさけて診断することも標準的治療になっています。
しかしアレルギー症状の起こり方には、
抗原の量・性質・生体の状態などもかかわってくるため
経口負荷試験が必要であると判断する場合もあります。
いずれにせよ年齢の低い子供や年齢にかかわらず
食物除去を長期にわたり厳格に行っていた人の場合は
負荷試験で陽性になることが多いので負荷試験を
するのかどうかは慎重に決められます。
しかし成長と共に耐性を獲得していくことが多いため、
重篤な即時型反応を起こした場合でも
のちのち定期的な再評価と食物除去解除のタイミング
を知るためにもやはり負荷試験は必要なのだそうです。
この経口負荷試験は試す食物がわかっている人が
患者側もなら負荷して2日間の経過を調べますし、
医師か担当医師以外しか知らない場合は
その患者さんは入院して受けることになります。
その場合も重篤なショック症状を起こしたしまった時
のために、万全の備えをして臨みます。
以上が一章分でした。 自分にはだいぶ新しい情報が
満載であったためこのようなメモ量になってしまいました。
また引き続きこのようなメモ的なものをアップする日が
あるとおもいますが、その時はいつもより硬くなりがち
ですのでお許しください。