読みかけの本のメモ③

朝起きたら一面真っ白に・・・!

やったぁ、ゆきだぁ ♪ となったのは

自分が外には出ないからなのですが、

(すみません)

大人でも外出しない日にお外が雪だと

ちょっとうれしい気持ちになるのは

きっと私だけではないハズです。

 

一日寒い日で雪が断続的に降っておりました。

そんな寒い気温の中お外の景色を撮ってみました。

また明日もお天気が許せば撮ってみる予定でいます。

こちらに載せてもよさそうならアップしたいと思います。

さて本日のブログも読みかけの本のメモの続きです。

でもこれでこの本は読み終えましたので、今度からは

また別の本にうつっていきたいと思います。

今のところはこの読み終えたばかりの新書が

一番詳しくてまんべんなく公平に書かれている

ような気がしますので、次から読み進めていくものは

きっともう少し時間がかからずに読み終えられる

のでは・・・とみています。

(そうじゃないと、ちょっと辛いです。)

 

最後の章はアレルギー疾患(食物アレルギーに限らず)

の予防について網羅されてありました。

 

まずこういった疾患全般的にいえることが

『予防は可能なのかどうか?』です。

残念ながら、アレルギー性疾患というものは

原因が一つには絞れないので、これだけすれば

良いという手だては今のところ見つかっておりません。

ですが個人のアレルギー体質という問題よりも

アレルギー性疾患を発症するのに更に大きく

関係してくるのが、育った環境なのだということは

わかってきています。

『衛生仮説』といって、あんまり清潔すぎる環境で

育っていくと免疫が感染に対して働かなくても

よい状態に保たれた結果、本当は攻撃しなくてよい

ものに(さまざまなアレルゲン)その矛先が

向かってしまうということで、かえって少しくらい

清潔でない方がむしろアレルギー性疾患を

発症しにくいというデータが、ヨーロッパで

みられたのだそうです。

このことからペットを飼う方がアレルギーを

なりにくくさせるのに役立つという説も

一部にはあるものの、こちらの著者の意見では

乳児期にはペットのふけが原因になって

引き起こされるアトピー性皮膚炎・

アレルギー性結膜炎・アレルギー性鼻炎が

よくみられることから、特に室内でペットを飼うことを

お勧めしてはおりません。

更にアレルギー体質がひどくなるのを防ぐ目的で

腸内環境を整えようという考え方から、

プロバイオティクスやプレバイオティクスが

注目されています。これは乳酸菌やオリゴ糖の

摂取を勧めるものです。

しかしこれらの善玉菌やオリゴ糖といったものの

効果については、個人の生活習慣の違いや

人種によっても異なる結果が出てきており

どのような人に本当に有効なのかはわかっていません。

また乳酸菌によってもその種類により効果が

様々であるようなので、やはり確実な予防法とは

言えないのが現状です。

まだ分かっていない事が多いわけではありますが、

少なくともいえることはアレルギー体質になるには

アトピー素因などの遺伝的な問題も確かに

影響はするものの、最も大きく関係するのは

育つ衣食住環境によるということです。

①バランスの良い食事をとること

②受動喫煙をさけること

③効率の良いダニ対策をとること

④ペットを特に室内では飼わないようにすること

以上がアレルギーの予防にとても大切になってきます。

 

妊娠・授乳中の心がけるべきこと・調査結果―

かつて「上の子が卵アレルギーであった時に

次の子を妊娠中から卵の除去を徹底する方が

ぜんそくになりにくい(byアレルギーマーチの提唱者)」

という説があった為こちらの著者もそのように

指導していたのですが、ご自身の臨床経験と

独自の調査結果がそのようなことは決してないのだ

ということを示していると述べています。

予想に反して妊娠中から卵の除去を行っていた

子供の方が一歳になった時の卵特異的IgE抗体

陽性率が高く、そういった除去の配慮をするメリットは

全くないということが分かったそうです。

このことから妊娠・授乳中のお母さんは一日30品目を

目指して献立を考えること、カルシウムが不足しがちであるため

牛乳・乳製品は通常量摂り続けること、

主食を米飯にして副食を摂るよう心掛けること、

その為に小麦の主食は一日に一食以内と決めること、

また特定の食品を大量に摂り続けないようにするように

指導されているそうです。

 

アレルギーマーチ(=食物アレルギーの関与する

アトピー性皮膚炎→気管支ぜんそく→

アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎 と

成長するにつれ症状と発現臓器を変えつつ

アレルギー症状を起こす様子を軍隊の行進に

例えた言い方)の進展の予防は最初の症状である

食物アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎を

早期診断して適切に対処していくことが

とても重要であるということです。

その中でも特に乳児期の子供に見られる

食物アレルギーに関与する疾患で多いのが、

【卵アレルギーに関与するアトピー性皮膚炎】

で診断が早くつくほど経過がよいということが

観察されているそうです。

これは生後半年以内に治療を開始できた子どもと

生後半年以降に治療を始めた子供、また

赤ちゃんの時から軟膏療法のみを受け続け

1歳になった時に卵特異的IgE抗体陽性である

ことがわかったアトピー性皮膚炎の子供とを比較すると

3歳になった時のダニ感作率と喘鳴(ゼイゼイいうこと。

ぜんそくとは限らない)発症率がいずれも

治療開始が早い順に低いというデータが出ているそうです。

また3歳まで卵アレルギーの関与するアトピー性皮膚炎

の子供たちの経過を追ってみたところ、

食物による感作はおもに1歳までにほぼ起こるということが

分かったそうです。

そして卵のみ感作を受けている場合とそのほかの食物にも

感作を受けている場合とを比べたところ、

喘鳴発症率・ダニ感作率・血清総IgE値が

卵のみの感作した子供たちの方が

いずれもかなり低いということもわかっています。

以上のことから卵の除去は、離乳食を勧める時期

であることから卵の開始を最後に持ってくる

と考えればよいのだそうです。

この時のポイントは、アレルギーを起こしてしまって

除去に苦労する事がとても多い小麦や大豆の開始は

選択の幅の大きい魚や肉類をしっかりと

摂れるようになってからにすること。

これは卵以外のアレルゲンを増やさないように予防し、

1歳になった時にできるだけ多くの食品をとれるように

なっているようにするための方策なのだそうです。

 

アレルギー炎症の抑制のためによい食事―

バランスの良い食事が(アレルゲンを除去したうえで)

一番大事です。 これは昔厚生労働省が掲げた

1日目標30品目摂取しましょうというのが分かりやすく

実行しやすいと勧めておられます。

この中には塩・胡椒・味噌・醤油・みりん・酒・さとう・

昆布・鰹節・干しシイタケなども1品目としてカウントします。

肉・魚のほかには野菜・海藻・きのこ類を多くの種類

摂るようにしなければ達成できません。

これが大切なのだそうです。

そして現代の食習慣の中でもう一つ

気を付けたいのが油の摂りすぎだそうです。

これは食物油の摂りすぎ、魚よりも獣肉類を

多く食べるようになったことを指していますが、

これらの食習慣の変化が気管支ぜんそくや

アトピー性皮膚炎の増加の一因である可能性も

あると指摘されています。

 

脂質のことで大事なのは量(エネルギー比率)の増大

そのものも問題ですが、より成分の方に問題があるのだそうです。

問題の成分というのはよく家庭でも使われている

食物油である紅花油・落花生油・綿実油・ひまわり油・

ごま油・コーン油に多く含まれる n-6系多価不飽和脂肪酸

でこの成分は魚と比べると肉類にも多く含まれているのです。

逆に積極的に摂りたい成分が n-3系多価不飽和脂肪酸

でこれは魚全般とくに青背の魚(サバ・さんま・イワシ・アジ・サケ)

に限らず白身の魚にも多く含まれています。

(ただし たら・ヒラメなどには n-3・n-6いずれも

あまり含まれていないそうですが)

ですのでどうすればよいのかというと、

まず食物油の使用量そのものを減らしていくこと

ですが、それのみならず油を使うならリノール酸の

少ない菜種油か大豆油を少量使うのにとどめること、

肉類よりは魚を多く食べるように気を付けることが

大切であるということです。

(ただしこういった魚の難点はその含まれる n-3多価不飽和脂肪酸

が酸化しやすいということ。そのため昔から経験的に

抗酸化物質である生姜と一緒にこのような魚を摂取しているということです。)

また米飯を主食としてきた日本では和・洋・中いずれの料理の

おかずも組み合わせて食べるのでいろいろな食品を摂ることになり

自然と1日30品目を達成できているということに

なりやすいです。

それから炭水化物を総エネルギーの50%以上70%未満

摂ることが必要であるそうです。

 

効率の良い手抜きのダニ対策も紹介されていました。

ダニの成分は綿ボコリの中に多いです。またダニは

重いので下に沈みます。

(空気清浄器はあまり役に立たないそうです。)

そこで子供の多く時間を過ごす寝室・特に布団の上

にポイントがあります。

① 寝室内はできるだけ物を減らし掃除機を

簡単にかけられるようにします。

② 掃除機もダニ対策用の高価なものは

重いものが多く掃除するのが億劫になりがち

なので、普通のものを一階・二階に一台づつ

置くなど手軽に掃除できるようにしておくことが

ポイントです。 週に一回は箪笥の上のホコリも

取り除きましょう。

③ 使うならできれば造りつけのクローゼットをお勧めします。

部屋数に余裕があれば一部屋を家具の

収納用にすることだそうです。子供のおもちゃは

ケースに片付けることにします。

(片付けの良い訓練にもなるし、掃除もケースを

拭けばよいだけなので、手間が省ける。)

おもちゃは洗えるものを選びましょう。

ぬいぐるみは避けたいところですが、

表面が毛羽立っていなくて、丸洗いできるもの

を選ぶとよいでしょう。

本棚の本にはダニがいるので寝室には置かないように

しましょうということです。

④ 寝具中のダニを減らす方法として、

布団の丸洗いは非常に有効ですが

手間も費用も掛かるため現実的ではありません。

布団の掃除機掛けも大変ですしその割に

効果も期待できないのだそうです。

寝返りで出る布団中のホコリさえもアレルゲンです。

これらを出さないために最も楽で効果的なのは

化学繊維で隙間なく織って作った

高密度の布団カバーを使うことです。

これで掛け布団・敷布団をくるみます。

ベッドの場合はボックスシーツを用います。

こういった商品はとても緻密で繊維が

細くてまっすぐである必要から、

化繊でできています。 またダニの成分は

通さず、しかし通気性がよい必要もあります。

(購入時にはダニ成分を通さないという

データがしめされているかをチェックします。)

こういった繊維は化繊のために乾きやすい

です。したがって最初から洗い替えがいりません。

ただしひっかけには弱いのでネットに入れて

洗濯するということと、干すときにも注意が

必要になります。

その上にかけるカバーというものも

ある場合があるようですが、お勧めはしていません。)

 

⑤ 室内でのペットの飼育をさけましょう。

ペットの毛ではなくフケがアレルゲンとなって

様々なアレルギー症状を引き起こしています。

このフケというのは非常に軽いので

いつまでも空気中に浮遊しています。

ですのでカーテンや衣服にも付きます。

ペットがすでにいる場合には

その為の対策としてせめて寝室内には

絶対にペットを入れないということです。

少なくとも週一回はシャンプーして

あげるのもある程度は効果があります。

 

これでこの新書のメモは終わりです。

一般の人向けにとてもわかりやすく

丁寧に書かれていると感じました。

またこの本は読み返すと有用だと思います。

このメモが読んでくださったどなたかの

お役にも立てればとの思いもあります。

 

明日以降からは新しい本に入っていきたい

と思います。

またこのようなメモの日がありますが

またよろしければおつきあいください。